『呪詛抜きダイエット』イベント、そして「みじめさ」②
そんな思いの中で読んだ『呪詛抜きダイエット』のイベント。行くしか無い。
告知を見たとき、すぐメールして予約した。
しかし、何故か前日になって、行くことに躊躇した。
知人が、その場所に来るらしいということを知った。たかがそれだけのことだが、私は今の自分をその人に見せたくないな~、話したくないな~、という強い思いでいっぱいになってしまったのだ。多分、場所的にも後から「あー来てたんですね~」みたいにごまかせない。別に行かなくてもいいし、うん、話したくない。見せたくない。会いたくない。
「うーん、でも、それってめっちゃ自分に呪詛かけてない?」
と、当日の午後に気づいた。
確かに今の自分ってめっちゃ恥ずかしいけれど、それで自分が行きたいところに行かないなんて、バカだ。その人もそんな気にしないかもしれないじゃん。いや、気にするかもしれないけれど、どうってことないじゃん。
自分にかける呪詛は、本当にこうやって書くとバカバカしいのだけど、でも強い。
頭が痛くなるまで悩んだけれど、「やっぱり行きたい」と思って、高円寺へ向かった。
高円寺に行くのは久しぶりだ。でも、2年前まで近所に住んでいたし、土地勘もある。Google Mapsだってあるし。
そう思って高円寺についたら、携帯の電池がもう10%になっていた。Google Mapsを開いたらすぐ電池が切れそう。とりあえずこっちだろう、と思って進んだら、隣の路地に入っていた。
あ、開場時間過ぎた。
でも、ふっと周りをみたら、自分がいた頃と違うお店ができていた。
知らないパン屋があって、ちょっと心がウキウキした。
違う路地にいるけれど、そんなに離れているわけでもない。
美味しそうなパンをふたつ購入し、パンディットに急いだ。