うつとピアスとピンキーリング。
うつと診断されて1年。だらだらと会社を休職したまま1年が経ちました。
去年のこの時期は両親以外に秘匿にされながら実家に帰り、ぼーっとしていました。
そして、思いきって「今までやりたかったけどしなかったこと」をしよう、と思ってピアスを開けました。
地元でも腕が確かと評判の美容皮膚科に入り、かなり手慣れた看護婦さんとお医者さんの腕によって耳たぶに印をつけ、麻酔を打ってもらい、「ガシャン!」と大きな音を立てる機械でファーストピアスを入れてもらいました。
処女喪失のときより処女性が失われたような、「やってやったぞ! 」というような不思議な満足感のようなものを抱えて帰宅しました。
それから1年。
良くなったり悪くなったり、今はあまり良くないので「ぬしゃあ我の言うこときかんかい!」と自分の体に言いたい衝動と共にぼんやり暮らしています。
で、最近東京は日が暮れるのが早くなったせいか、キラキラしたものが欲しくなり、つい安物のピアスに手を出すことが増えました。
途中ピアスつけるのが面倒くさくなり、放置していたのですが、一応大丈夫っぽいので、今までつけてこなかったぶら下げるタイプのものとか、フープになっているものとかにも、とらいしています。
で、今日もこのだるい気持ちをピアスで解消しようと雑貨屋に入ったら、華奢なピンキーリングが目に入りました。
ラインストーンが入っている、安物ですが、ゴテゴテしすぎずかわいこぶりってないところが気に入りました。
ネックレスは肩が凝るからつけない、ブレスレットや腕時計は邪魔だから外しちゃう、指輪も邪魔くさい、と思っていたけど、これくらいなら大丈夫かな、と感じたので、購入し、その場で装着しました。
右手につけるピンキーリングには、厄除けの意味があるそうです。
これから家に帰ったら、ひと休みして、シャワーを浴びて、ピアスとピンキーリング、あと香水で外出用の装備を決めようと思います。