おばけうさぎの断片的なこと、あれこれ

思いつきで書いたり書かなかったり

異動

突然、全く違う部署への異動が言い渡された。今の仕事が、私のこの部での最後の仕事になる。

突然過ぎて、なんだか昨日から変に気が抜けてしまった。

私はこの部署に愛着を持っていたのだろうか。妙に寂しい。

なんせ3年間スクールカースト最下層にいたのに卒業の日に号泣した私だ。何かにつけ別れというのに妙にこだわってしまうのかもしれない。

やっとようやくこの部署でのやり過ごし方を掴みかけたばっかりなのに、という気分もあるが、冷静になると、ごみ捨ての日に自分のゴミ箱だけゴミが放置されていて自分でやらないといけない、とか会議で顔を上げられない、自分の思いが伝わったらいけない、という静かな重みが溜まっていたことに気付いた。

今、すごく眠い。

「開放されてるんじゃない?」と言われた。そうかも。

"――すすめ、愛しい風よ。"

"今は、まだつぼみ。"

寒い寒いと身をすくめていたけれど、梅はもう満開だ。

私の心も、堅い殻から抜けようとしているのかもしれない。