「こだわり」のつたわり
知り合いの方がシェアしていたので読んでみた。
インディペンデント出版社を作った方のコラムである。続きを待っている。
自分は編集者として(というか社会人として?)だらだらの甘ったれで、知っている人からすると「お前が出版・編集を語るな……!」とグーで殴られそうではあるのだけれど、なんというかあまり昨今の「インディペンデントこそ素晴らしい」という雰囲気はあまり好きではない。
インディーズからメジャーに出た稀有な例はmurmur magazineがあると思うのだけれど、(最近のガチスピっぷりに少々引きつつ)やはり服部みれいさんのメジャーとの落としどころは素晴らしい、と思う。ご本人の趣味と、時代を読み解く力、そして少しの俗っぽさ、それが相まってメジャーになったのだな、と思う。
もちろんプロ意識が高く、出したい本があり、きちっとしている人は見ていて清々しいし、そうありたいと思いたいのだけれど、「ここにこだわりが!!あるんですよ!!」という本に、そのこだわり以上の面白さが見つけられないパターンが多いと思う
— おばけうさぎ (@pantasmacoello) 2014, 4月 2
と先ほどツイートしたが、インディー出版の本を見たり読んだりして、正直「この装丁!こだわりました!!!」「この視点!!見て!!!!」という主張以外の面白さを、私はほとんど感じない。
おしゃれですね、いっすね、確かにコアですね。
で止まってしまう。
多分そこに「この良さをわかる人にしかわからなくていいです」という質素に見せかけた選民意識が透けて見えるからだと思う。
「会社に守られている自分……!保守にまわってる……!」と思うのはもちろん自由だけど、会社だからできることがあるはずだ。
こういうことを言いながら、絶賛失職デビューまでのカウントダウン中っていうのがこの記事の落とし所であるのですが、ね……