おばけうさぎの断片的なこと、あれこれ

思いつきで書いたり書かなかったり

『頑張って生きるのが嫌な人のための本』トークショーに行ってきました

 

頑張って生きるのが嫌な人のための本~ゆるく自由に生きるレッスン

頑張って生きるのが嫌な人のための本~ゆるく自由に生きるレッスン

 

 

舞台

舞台

 

 

今日は三省堂書店神保町本店にて海猫沢めろんさんと西加奈子さんのトークショーがあったので行ってきました。

まずは、「西加奈子さん、すげーーーーー!」と思いました。

何がすごいって、あの全然無理してない、他人に強要しない自己肯定感というか!!この人、本当に「最終的には、生きてるし、いっか!」という人なんだ!

というのがビシバシ伝わってきました。

 

「他人に強要しない」というところがポイントで、本のおすすめも「あ、でももちろんこれが正解ってわけじゃないからな!」「めろんくんはめろんくん、私は私」という感じが実にすこーんと来ました。話を聞いているだけなのに身体的に伝わるものが。

 

「この世は幻で、あなたの思考が世界を作っている、感謝したら感謝される! ワンネス!」というスピリチュアル本にも疲れ、「時間管理! メールは速攻返す! キャリア! キャリア!」というビジネス本も最近はやってないけれど、かと言ってなぜだか今は昔ほど外国に行きたい欲が湧いてこないため、「旅で人生変わるよ!!!゚+.(◕ฺ ω◕ฺ )゚+.」という文にもいまいちノレない、というあらゆる「幸せになる方法」で転びまくっている今の自分には、この底抜けに明るい、いい意味で「能天気」な西さん、とても楽しかったです。

 

そして海猫沢めろんさん。私cakesの連載しか読んでなかったのでなんていうかすごい飛ばした人物像を抱いていたので、話を聞きながら「すみません……」となっていました。

 

トークショーというのは本当に難しく、内輪話になってもいけないし、ファンミーティングみたいになって初見さんは辟易、みたいにしてもいけないし(少なくとも私はあまり好きではないです、既刊本を読んでる前提で話を薦めたり、「俺(私)の世界観、みんな知ってるでしょ?」みたいな雰囲気も)、もちろんグダグダになるのが一番全員にとって辛いと思うので、とっても力量のいるイベントだと思うのですが、今日のトークでは、「いやー、いい話聞けてよかった!!」という清々しい気持ちになりました。それはきっとお二人が丁寧に、読者(聴衆)を意識しながら、かつ正直な気持ちでお話していたからだと思います。

 

海猫沢めろんさんを今回初めて拝見して、直接話を伺って、この文章も体から、きちんと自分で体験したこと、咀嚼したことを書いているんだな、ということがよくわかりました。単に美辞麗句を書いただけではない、というのはもちろん書籍からわかっていたのですが、お話聞いていても「浮いている」感じがしない。自分の使える言葉を、きちんと使っている、という雰囲気でした。

 

最後に、西加奈子さんがおすすめした書籍

 

何もかも憂鬱な夜に (集英社文庫)

何もかも憂鬱な夜に (集英社文庫)

 

 

とにかくうちに帰ります

とにかくうちに帰ります

 

 

そして文庫化ニュースを聞いて気になっていた

 

ピンクとグレー (角川文庫)

ピンクとグレー (角川文庫)

 

 あとこれは完全にレジ前でテンション上がっちゃったからなのですがこの本

サバイバル宗教論 (文春新書)

サバイバル宗教論 (文春新書)

 

 を買って帰りました。これから読むの楽しみですわ。